『「心理テスト」はウソでした』という本を読みました。
「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た/村上 宣寛
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これは、血液型、ロールシャッハ、YG、MG、MMPI、内田クレペリン検査などメジャーどこの心理テストを
ブッタギル
という趣旨のタイトルのわりにかなり真面目な内容の本でした。
正直、上記で挙げてあるテストって名前と超々漠然とした概要しか知らなかったので、心理学の復習という意味でもとてもためになりました。
意外だったのが「ロールシャッハテスト」で、単純にインクのシミを見て「XXに見える」という結果だけで判断するのかと思っていたのですが、実際は、
・インクのシミのどこを見たか?
・反応が決定された要因は何か
・反応の内容は何か
という点を、全体的、部分的、空白部分注目、まとまり部分、色、人間、動物、解剖(体の一部)etc…などという観点から評価して、それを点数化して結果が出すという、手作業では結果を出すまでに数時間から数日かかるというかなり面倒なテストだったんですね。
おまけに、ロールシャッハは若くして亡くなったので本人はテストを完成していないそうです。
(ロールシャッハはなかなかの男前ですゾ)
それと、就職試験などで使用されている内田クレペリンテスト(今も使用されているんでしょうか?)
テストの内容はおいといて、このクレペリンという人は、「精神病」というざっくりとした括りしかなかった時代に、統合失調症と躁うつ病に分類したり、現在のアルツハイマー型認知症をアルツハイマーと一緒に公表したりした、心理学的に多大な貢献した人だったということです。
心理テストは商品として成りたっているので利用されてナンボの世界なのですが、就職などのように何かを決定づけるシーンで使用されるのはどうかと....正直思ってしまいます。