BOOKS 2014

年始恒例、勝手に

JUICYPOP BOOKS 2014クラッカー

2014年はあまり冊数はこなしていませんが、なかなか充実した読書ライフでした音譜

【第1位】 真昼の悪魔 上、下
これは、サブタイトルに「うつの解剖学」とあるように、頭のてっぺんから爪先まで「うつ病」一色の内容です。
作者自身が3回うつ病に罹った経験から「うつ病」というものの症状、回復までの流れを色々な角度や切り口で書かれていて、巷に溢れている精神科医やカウンセラーによるうつ病予防本とは全く違います。
精神科医の斉藤環氏の著書の中で
「うつ病のことを知りたかったら『真昼の悪魔』という本を読むのが一番いい」
と書かれていたので読んでみた次第なのですが、著者自身が元々ライターということもあって、軽快で読み物としてもとても面白いですグッド!

「うつ病」は誰でも罹る可能性のある「心の風邪」というキャッチフレーズ的なものが認識されていますが、「うつ病」は「風邪」とは全く違う本当に大変な病気だと思います。
「風邪」もこじらせると面倒ですが寝込んでもせいぜい2,3日です。
しかし、「うつ病」は治るまでに早くとも2,3ヶ月、どうかすると一生関わることになってしまいます。
この本は「うつ病予防」を啓蒙するものではありません。
罹ってしまって今まさに苦しんでいる人、今は治っているけれど又罹ったらどうしようと常に不安を感じている人、家族や友達がうつ病の人…etcに、希望を与えてくれる本です。

真昼の悪魔〈上〉―うつの解剖学

【第2位】 偉大なる、しゅららぼん
今更説明するまでもなく映画化もされたこの作品。
映画はまだ見ておりませんが、原作は文句なしに面白い~アップアップ
久しぶりに読み終えるのが寂しくなったもんです。
スカッとしたものが読みたい人、お勧めですぜグッド!

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

【第3位】 光
この作品は、映画化された「まほろ駅前多田便利軒」と言えばどなたも「あ~」とご存知の方も多いと思いますが、その作者の三浦しをん氏の作品です。
「まほろ駅前...」とは全く雰囲気が違います。重いし、暗いし、共感できる登場人物が一人も出てこないしなんですがぐいぐい引き込まれるのなんのDASH!
読み終わった後、なんというか打ちのめされてしまいちょっと放心状態になってしまうほどのインパクトでした。そして、「光」というタイトルに納得ビックリマークお勧めというよりは、あまりに衝撃を受けた忘れられない作品ですドクロ

光 (集英社文庫)